◆富士フィルムの X-T1 は発売当初からずっと気になっていたカメラだ。巡回調査でカメラ店に足を運ぶたび実機を手にしてはみるが購入までは至らなかった。実機を眺めたりいじり回しているうちに購入意欲が萎えてしまうのだ。見た目の質感がチープで、AF
がシャキッとせず、シャッターを切った後のファインダーのブラックアウトがやけに長い、それらが萎えた理由だった。◆転機は E-M1 で使っていた超広角ズーム
LUMIX G VARIO 7-14mm F4 の品のないゴーストに嫌気がさしたことで訪れた。巷で評価の高い超広角ズーム FUJINON XF10-24mm
F4 を使ってみようと思ったのだ。写真はレンズで決まる。今まで嫌というほど味わってきたことだ。レンズはそれに決めた。さて、ボディは何にしようか。我ながら白々しい。X-T1
しかないではないか(笑) ◆今ここに X-T1 にべた惚れな自分がいる。XF10-24mm F4 の写りが素晴らしいためか、ショップであれだけ萎えた欠点もほとんど気にならなくなった。メモリカード未挿入の
X-T1 は上記のブラックアウトがやや長めになることも後で知った。ボディの質感が悪く感じたのもカメラ店の照明のせいだったのかもしれない。◆X-T1
の無骨なデザイン、基本ダイヤルのアナログ操作、フィルムライクな絵作り、大きな EVF、X-T1 は手持ちのカメラで一番のお気に入りになった。AF
がちょっと迷うところなど、むしろ愛着すら感じてしまうのであった(笑)
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