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私の住んでいるところは夏の夕方になるとよく海霧に包まれる。親潮海流の上で冷やされた空気が霧となって上陸するのだ。海岸沿いの家並みも野原も霧のベールに包まれて神秘的なモノトーンの世界に沈んでいく中、鮮やかな花たちは生き生きと自分たちを主張し私の目に飛び込んでくる。超極彩色フィルムのベルビアをカメラに詰めて霧を待った夏のひとこま。 |