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| EPSON R-D1s Leitz Hektor 73mm F1.9 |
| ◆自宅から車で10分もかからないところに日本一の利用率を誇る噂の国民宿舎『鵜の岬』がある。敷地には林に囲まれた睡蓮の池があって、この時期になると暗く沈んだ水面から蝋細工のような花が顔を出しはじめる。咲きはじめの今頃は水面の葉も少ないので構図のバリエーションも楽しめるし、葉の間に時々姿を見せながら泳ぎまわる鯉もいいアクセントになる。◆この撮影に使った Hektor 73mm F1.9 は清家冨夫さんの同レンズを使った作例に惹かれて買ったものだが、もともと 70〜100mm あたりの焦点距離は苦手で撮っていてもあまり楽しさを感じられず、手に入れてからしばらくは持て余していた。◆ところが今回の撮影に持ち出してみたら、これが何ともいい感じで被写体とマッチする。被写体との距離、そしてそれを埋める焦点距離。様々な単焦点レンズのありようと面白さを梅雨の晴れ間の睡蓮池の縁で知った私だった。 |
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